その他

【2022年10月最新】扁桃腺摘出してみた。手術体験談

扁桃炎に苦しんでいませんか?喉が腫れあがって高熱が続き、唾も飲み込めないほどの痛みに襲われる扁桃炎は本当に辛いですよね。学校や仕事に行くこともできず、発症時には家でただ痛みに耐えるしかありません。

あまりにもつらいので、手術を検討しているという人も多いのではないでしょうか。筆者も扁桃炎を繰り返すうち、慢性扁桃炎を発症し、非常に苦しんでいたので、その気持ちはとてもよく分かります。

2022年9月末から10月初旬にかけて入院し、扁桃炎摘出手術を受けました。この記事では、その体験談と実際にかかった費用、事前に準備しておくべきだったことを紹介します。

ぜひ最後まで読んで、手術を受けるべきかどうか考えてみましょう。

扁桃炎とは

扁桃炎とは、細菌やウイルスに感染することで、喉の奥のいわゆる喉ちんこの横にある口蓋扁桃が炎症を起こす病気です。扁桃炎は子供や20−30代の比較的若い世代によく起こります。

扁桃は免疫の役割を持っていますが、疲労やストレスで免疫力が落ちると病原体の感染力に負けて炎症を起こします。これを「急性扁桃炎」と呼び、多くの場合で以下の症状が出ます。

  • 喉の強い痛み
  • 高熱
  • 飲み込む時の痛み(嚥下痛)
  • 倦怠感
  • 耳の痛み

急性扁桃炎の場合は、抗生剤と鎮痛剤の内服で治療を行います。炎症がひどい場合には、抗生剤の点滴や坐薬を使用することもあります。一般的には十分な栄養と休息をとることで、1週間程度で症状は治ります。

急性扁桃炎を何度も繰り返す場合は「慢性扁桃炎」となり、対症療法ではなく根本的な治療が必要です。

筆者の扁桃炎の症状

筆者が苦しんできた扁桃炎は、どれくらいの期間で、どのような症状があったのかを紹介します。

元々は、風邪をひいてもあまり扁桃腺を腫らした記憶はありません。しかし、メキシコに居住し始めてから、乾燥している気候のせいか、毎年春先3月末から4月頃と9月末から10月頃に扁桃炎を発症するようになりました。

2019年、2020年、2021年と年に1−2回ずつ扁桃炎を発症しました。それでも熱が38℃程度で、それほど重症という感じではありませんでした。

状況が変わったのは2022年になってからで、3月に転職し環境が変わったストレスもあり、3月に一度発症し、39℃前後の発熱と強い喉の痛みで仕事を4日間休みました。

その後4月末に再度、40℃超の発熱、喉からの出血、20回以上の嘔吐、下痢など、激烈な症状が起こり、入院を勧められるレベルに重症化しました。1週間程度仕事を休み、症状が少し軽減したので職場復帰したところ、翌日再度悪化し、トータルで2.5週間休職しました。

この項目の冒頭の写真は、当時服用していた薬です。抗生剤、鎮痛剤、解熱剤に加え、吐き気止め、下痢止め、トローチなど、朝昼晩それぞれ10錠くらいの薬を服用し、加えて抗生剤の点滴と注射を打ってもらうために毎日通院していました。

5月中旬に復帰したものの喉の違和感は消えず、5月末に再度発症、6月と7月にも一度ずつ発症するなど、慢性的に扁桃炎を発症するようになり、仕事もその都度休んでしまいました。

なぜ摘出?扁桃腺を摘出するかどうかの基準

慢性扁桃炎となってしまった場合には、発症時の全身への負荷が大きいため、手術をして摘出する方が良いとされています。

手術を受けるかどうかは、概ね1年に4回以上扁桃炎を発症するかどうかが基準とされています。

慢性扁桃炎は放置すると扁桃炎の症状を繰り返すだけでなく、睡眠時無呼吸症候群を発症したり、炎症が全身に広がって骨の痛みが出たり、腎臓病に繋がったりするリスクがあります。

慢性扁桃炎は放置して自然に治るものではないので、治療方法は摘出手術となります。

扁桃腺摘出手術とは

画像出典: https://www.photo-ac.com/main/detail/24950379#goog_rewarded

では、具体的に扁桃腺摘出手術はどんな手術かを紹介します。読んで字の通り、扁桃腺を摘出する手術なのですが、正式名称は「口蓋扁桃摘出術」で、手術の手順は以下の通りです。

  1. 全身麻酔を行う
  2. 開口器で大きく口を開く
  3. 電気メスなどを使って喉の奥、両側の口蓋扁桃を摘出する
  4. 止血をする

手術自体はそれほど難しいものではなく、30分から1時間程度で終了します。全身麻酔で行うため、手術台に乗って「麻酔かけますね」と言われて、次に気がついたら手術が終わっています。

開口器で口を開く際に、口の両端が切れてしまったり、開口器が接触している部分が口内炎になったりすることがあります。

扁桃腺摘出手術の入院期間

扁桃腺摘出手術の入院期間は1週間から10日が一般的です。筆者の場合は、術後3日目に少量の出血があり、その後も断続的に出血を繰り返したため、当初は術後9日での退院予定でしたが、結果的に術後15日での退院となりました。

ここは各病院の方針にもよると思いますが、筆者が入院した病院は「退院日まで3日間連続で出血がないこと」が退院の条件になっていたので、退院日前日に少量出血して延期が二度ありました。

退院後に出血して再入院となるケースもあるようなので、退院日はドクターと看護師との相談で決めていくことになります。

扁桃腺摘出の術後は痛い?

正直痛いです。が、痛みのピークは扁桃炎になって喉が痛いときと同じくらいです。したがって、手術をするくらいに扁桃炎が悪化した経験がある方ならイメージできて耐えられるレベルの痛みです。

ただ、扁桃炎になって痛いときと比べて、乾燥による痛みが強かったです。次の項目でも紹介しますが、特に夜間就寝中に喉が乾燥して、朝方出血することを繰り返していました。

寝起きに看護師さんがバイタル測定に来たときに会話する機会がありますが、喉の痛みで喋りにくいことが多々ありました。

後の項目で詳しく紹介しますが、濡れマスクを使ってなるべく乾燥しないように心がけたり、メモと筆記用具を準備して、痛みが強いときには筆談で対応したりするといいでしょう。

扁桃腺摘出の術後につらかったことBest5

この項目では、術後に個人的に辛かったことBest5を紹介します。

  1. 少量出血時に喉奥を直接機械で焼かれたこと
  2. 夜間の乾燥によって朝方喉の痛みで目覚め出血→①へ
  3. 完全絶食2日からのゼリー・プリンだけの3日間
  4. 鼻から息を吸えるけど吐けない→②へ
  5. 痛み止めの錠剤を飲むと喉の奥に引っかかって割と痛い

少量出血時に喉奥を直接機械で焼かれたこと

少量出血した場合、筆者が入院していた病院では、毎朝のドクターによる診察時に部分麻酔をした上で、バイポーラと呼ばれる機械で出血箇所を直接焼いて止血をしてもらっていました。

簡易的な麻酔なので麻酔剤を喉奥の患部に噴霧し、5分後くらいに止血処置となるのですが、これが結構痛かったです。また、タンパク質が焦げた独特の臭いが喉から鼻に直接抜けるため少し気分が悪くなりました。

夜間の乾燥によって朝方喉の痛みで目覚め出血→①へ

先述の通り、夜間就寝時の乾燥による喉の痛みで目覚め、確認すると出血していることが何度もありました。

幸い少量だったのですが、このように出血すると、前の項目で紹介した方法で止血をされるので、毎日寝て起きるのが憂鬱になりました。

完全絶食2日からのゼリー・プリンだけの3日間

出血後、簡易止血をしている状態のため、再度出血しないように完全絶食の日がありました。

1日様子見をして食事再開し、再度出血→2日間完全絶食で栄養は点滴で摂るのみ→徐々に慣れるためにゼリーとプリンだけの食事が3日続き、トータル5日間ゼリーとプリンしか食べていない日々でした。

ずっと点滴が続いているので自由に動くこともできず、暇つぶしにテレビをつけるとやっているのは食べ物の話題ばかり。空腹にひたすら耐えていました。

鼻から息を吸えるけど吐けない→②へ

これはずっと続いていたわけではないのですが、鼻から息を吸えるけど吐けないという日が何日かありました。

喉と鼻がつながっているあたりに違和感があり、弁のようなもので蓋をされている感覚で、息を吐こうとしても吐けませんでした。

その結果口呼吸となることで喉の乾燥が悪化し、再度出血、簡易止血から絶食という流れを繰り返してしまいました。

痛み止めの錠剤を飲むと喉の奥に引っかかって割と痛い

喉の痛みを緩和するためにロキソニンを毎食前に服用していたのですが、錠剤は喉の奥に引っかかってそれなりに痛かったです。

扁桃炎になったときも錠剤の服用時には痛みがあると思うので、それと同じレベルの痛みでした。

扁桃腺摘出の手術前に準備しておくべきこと・もの

実際に入院してみて、手術前に準備しておいてよかったもの、入院中に「前もって準備しておけばよかった」と思ったものを紹介していきます。

保険関係

まずは保険の手続き関係です。

  • 保険証
  • 限度額適用認定証の発行

保険証

当然ですが、入院時に保険証は必ず持参しましょう。自己負担額が3割に抑えられます。

限度額適用認定証の発行

次の項目で詳しく紹介しますが、扁桃腺摘出手術は費用が高額となるため、限度額適用認定証を発行しましょう。国民健康保険の場合は、お住まいの市町村の健康保険課で手続きができます。

所得によって月当たりの自己負担限度額が定められており、その金額を超えた場合には、限度額適用申請をすることにより、限度額を超えた分は高額療養費として支給されます。

70歳未満で国民健康保険加入の場合の自己負担限度額は、下表の通りです。

所得区分 3回目まで 4回目以降
所得901万円超 252,600円 140,100円
所得600万円超901万円以下 167,400円 93,000円
所得210万円超600万円以下 80,100円 44,400円
所得210万円以下 57,600円 44,400円
住民税非課税世帯 35,400円 24,600円

ガジェット関係

続いてはガジェット関係です。

  • スマホ充電器
  • タブレット
  • 延長コード
  • Bluetoothイヤホン
  • ポケットWi-Fi

スマホ充電器

スマホの充電器は必須です。入院中はとにかく退屈です。スマホを触る時間も増えるため、充電の減りが早くなります。充電器は常に手の届く範囲に置いておくといいでしょう。

タブレット

タブレットを持っているという人はぜひ持っていきましょう。電子書籍で読書をしたり、YouTubeなどで動画を楽しむことができます。

コロナ禍で面会もできない病院が多いため、基本的にはずっと一人で生活することになります。

もし持っていないという方は以下のタブレットがオススメなので、購入を検討してみましょう。

延長コード

延長コードもおすすめです。病室のコンセント数は限られていること、使いたい場所の近くにコンセントがないことが多いです。

そんな時に延長コードはとても重宝します。スペースも限られているので、タワー型の延長コードを準備しておくと、場所も取らず繋ぎっぱなしにしておくことも可能です。

Bluetoothイヤホン

病室が大部屋の場合、周りに迷惑をかけないためにもイヤホンを使用しましょう。スマホやタブレットを使用して音楽を聴いたり動画を見たりする場合には、Bluetoothイヤホンがおすすめです。

ポケットWi-Fi

病院によってはWi-Fiを提供してくれるところもありますが、多くの人が利用するため、通信速度が遅いことが多いです。

ご自身でポケットWi-Fiをレンタルし持ち込む方が、ストレスなく音楽や動画を楽しめます。ポイントは契約期間の縛りがなく、解約金がかからないものを選ぶことです。

「縛りなしWiFi」は最短翌日発送で、契約期間の縛りがないため、解約金も不要です。なお、クラウドバックアップサービスは別会社との契約となるため、縛りなしWiFiを解約しても自動的には解約されないので注意しましょう。

サービス

スマホやタブレットでサブスクサービスを契約しておくと便利です。

  • 動画配信サービスの購読
  • 電子書籍サービスの購読

動画配信サービスの購読

筆者は元々Amazon Prime VideoとNetflixを契約していたので、映画やアニメなどを楽しんでいました。

電子書籍サービスの購読

筆者はKindle Unlimitedを契約しています。月額980円なので、読書の習慣がある人なら都度書籍を購入するよりも圧倒的にお得です。

その他にも漫画読み放題のサブスクサービスなどもあるので、この機会に購読を検討してみましょう。無料体験期間が入院期間と重なるようにして、合わないと思ったら解約するというてもありですよ。

その他

その他に「持って行ってよかった」と思ったものや「しておけばよかった」と思ったものを紹介します。

  • 現金
  • 濡れマスク
  • ご飯ですよ
  • メモ・筆記用具
  • 腕毛の処理
  • 散髪

現金

病院内の売店や自動販売機で飲み物などを購入するため、現金を準備しておきましょう。なるべく小銭や千円札を準備するのがおすすめです。

筆者が入院した病院には自動販売機しかなく、五千円札や一万円札は使えなかったので千円札を多めに持っていた自分ナイス!と思っていました。

濡れマスク

先述の通り、就寝中の乾燥が喉の痛みや出血につながります。個室の場合はお風呂にお湯を張って加湿することができますが、大部屋の場合はなるべく喉を保湿するために濡れマスクがあると便利です。

ご飯ですよ

病院食は味付けも薄く、喉に優しい食事ということでお粥が出ることが多いです。味のないお粥が続くと気分的にも滅入ってきますので、「ご飯ですよ」のような少し塩気のある佃煮などがあるといいです。

メモ・筆記用具

先述しましたが、喉の痛みが強く喋るのがしんどいときに、メモと筆記用具があると筆談で会話できるので便利です。

腕毛の処理

入院中は基本的に点滴用の針を刺したままになります。その針を固定するためにシールを貼られます。退院日に針を抜くためにシールを剥がす際、腕毛が抜けて痛かったです。

特に腕毛が濃い方は事前に剃っておくと痛みが緩和されるのでおすすめです。

散髪

「散髪しておけばよかった」と思いました。髪を洗った後に体調があまり良くない中、長時間ドライヤーをかけるのはなかなかしんどいです。

扁桃腺摘出手術費用はいくら?

筆者が実際に支払った扁桃腺摘出手術費用を紹介します。

費用総額は192,810円でした。筆者の場合は普段メキシコに住んで、現地で納税しているため、日本での収入がなく、住民税非課税世帯という扱いになっているため、保険分負担金は35,400円でした。

保険分負担金 保険外金額
費用総額 192,100円
9月分(9/28-30) 35,400円 23,100円
10月分(10/1-14) 35,400円 92,400円

入院期間が月を跨いだので各月35,400円ずつ請求されました。日程の都合がつけられるのであれば、入院期間が月を跨がないようにすると費用が抑えられます。

保険外金額は個室の費用です。入院当初は元々希望していた個室に空きがなく、少し広めの個室だったため1日税込7,700円、10/1からは別の個室に移動し、1日税込6,600円の請求でした。

特にこだわりがなく、大部屋でも良いという場合には保険外金額はゼロ、収入に応じた保険分負担金の支払いのみとなります。

扁桃腺摘出手術まとめ

この記事では、慢性扁桃炎を治療するための、扁桃腺摘出手術の内容や費用、実際の体験談、事前に準備しておくべきことなどについて解説しました。

術後の痛みはありますが、扁桃炎を発症したときの痛みと同レベルです。この手術を受けることで今後扁桃炎で苦しむことがなくなると思えば、少々痛くても耐えられるはずです。

繰り返す扁桃炎で苦しんでいるという人は、ぜひ手術を検討してみましょう。もしも何か質問等ありましたら、お問合せフォームかメールにてご連絡いただければ、分かる範囲でお答えします!

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